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1)プレス機械の種類と用途、機能

   1-2.プレス機械の種類と用途

プレス機械はスライドが上下するだけの単純動作であるが、機械の剛性及び
精度等
の性能により様々な種類のラインナップが用意されている。

・種類の大別

①フレームの型式(機械本体の形)

C型 機械を横から見るとCの型
ストレートサイド 4本の柱、通称「門形」

一般的にC型フレームはストレートサイドに比べて手前が
あいているので単発作業やロボットラインに向いている。
但し、C型フレームは負担を多く掛けると手前が開く口開き現象が発生する。


開きイメ-ジ

C型フレーム構造プレスの口開き量(60tプレス参考値)

加圧 無負荷時との比較 差(開き量)
スライド手前 スライド奥
10t 0.35 0.29 0.06
30t 0.7 0.58 0.12
60t 1.26 1.02 0.24

フレームを手前までカバーしたDフレーム構造プレスが市販され単発作業として
作業性は若干落ちるものの口開きに対して効果がある。(口開き量=0)
但し、加圧力によりスライド下死点位置は変化する。

Dフレーム構造プレスの下死点変化量(60tプレス参考値)

加圧 無負荷時との比較
10t 0.23
30t 0.45
60t 0.81


∞∞∞∞∞注意∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
潰しのある製品で、潰し量を所定の寸法にする調整をプレス機スライド調整で行うとき、
スライド調整目盛りがそのまま製品の潰し量とはなりません。
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②ガイド方式
(スライドをガイドする方式)

 スライド=上下に動き、上型を取り付ける


角ガイド 角形状をある程度の隙間をもってガイドする。
通称「かみそり」
ポストガイド 円柱をガイドする。

一般的にはポストガイドは、スラスト方向の精度は高く金型寿命に良い影響を与える。
また、下死点精度が高く設定されており製品精度の維持が可能。
但し、機械剛性は角ガイドと比べて難がある。



③クランク数

機械で、回転運動を上下運動に変換させる機構。
車のエンジンのクランクに似た構造。
シングルクランク クランクが1ヶ所
ダブルクランク クランクが2ヶ所

※ダブルクランクは、偏芯荷重に強いので、順送等の偏芯のある加工に適する。


【参考画像】

C形フレームシングルクランクプレス
C形フレームダブルクランクプレス
ストレートサイドダブルクランクリンクモーションプレス
ポストガイド方式
トランスファ形式
C形フレームプレス(トランスファ仕様)
ストレートサイドダブルクランクポストガイドプレス


・機械の型式と主な用途例

フレーム型式 クランク数 主な作業用途 主な対象品
汎用 C形 シングル 単発作業
ロボットライン
一般小ロット数
ダブル 単発作業・順送作業
トランスファ
一般大物・長尺物
偏心荷重を発生する物
自動 ストレートサイド
ダブルクランク
順送作業
トランスファ
精密物
ストレートサイド
リンクモーション
順送作業
トランスファ
精密物・冷間鍛造品
要平面度安定品

ストレートサイド
ポストガイド
順送作業
トランスファ
超精密物
大量生産品
油圧プレス 絞り加工・成型品
エアープレス カシメ作業



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